シティポップの次の波suchmos(サチモス)
僕の番組
メディアスエフエム「スマイルアップスイッチ」
83.4MHz 毎週土曜朝9:00~12:00
では、毎回ちょっとマニアックな音楽を取り上げる僕のコーナー
「ミュージックスイッチ」というコーナーがあります。
ここで取り上げたアーティストをブログでも、書き起こしのように取り上げていきたいと思います。
先週のオンエアでは、デビュー当時からブレイク必至と言われ、
ついに本格的なブレイクの波がやってきたsuchmosを取り上げました~。
以下、オンエアで話した内容をブログ用に書き換えてお送りしていきます。
ここ数年「シティポップ」が音楽界でひとつのキーワードになっているのは、きっとその辺をうろついている猫でも知っている事実です。
ニャー。ニャー。ニャー。
山下達郎や角松敏生など、1980年代のシティポップブームから、四半世紀、またシティポップブームがきてますね。
従来のシティポップは歌謡曲の時代から脱皮した、都会的でオシャレな洋楽テイストの匂いもする音楽のことを指していたのですが、
近年のシティポップは、ジャズやHIPHOPなどいろいろなサウンドが混ざって、より音楽的に複雑化していると思います。
これを絶妙なブレンド具合で、センスよく仕上げてくれるアーティストがいっぱいいます。
でも軸にあるのはJ-popが培ってきたGOODメロディー、すなわち、いいメロディー。
去年はシティポップと言われるアーティストの中でも、ceroの大活躍が目立ちました。
ceroのアルバム「obscure ride」がリリースされてから、
「obsure ride以前、以後」って言葉が話されたほど音楽界に大きな衝撃をもたらしましたね。
ceroが「SMAP×SMAP」に出演した時はリアルに、事の大きさを実感しました。
わたくし、
「マジか・・・・」ってテレビの前で、小声でつぶやいたほど。
でもあれに関してはceroの皆さんたちが一番ビビッてたみたいです。
そりゃいきなり前触れもなくSMAP全員が目の前に来たらビビるわ~。
さて、そんなceroに続き、シティポップという大きな括りで、次に大注目されているのがsuchmosです!!
というかシティポップどうこうとかよりも、耳に入ってきた時点で
「なんだこのホンモノ感のあるサウンドは!!」
って誰もが思うカッコよさ。
いい音楽って一発でわかりますよね。不思議と。
そんなsuchmosを僕が初めて聴いたのが確かこの曲。
Suchmos "YMM"
しょっぱなからサウンドの重みが違う!
そして10秒くらい経ったくらいのスクラッチ音でもう、虜(とりこ)です。
suchmosは2013年に横浜で結成され、翌2014年にはすでにフジロックに出演したという、最初からなんというポテンシャルの高さ!!
ドラクエで言ったら、ゲーム開始4時間くらいでもうラスボス倒したんか!のスピード感。
(ドラクエ4以降やってないけど!ごめん!ちなみにマーニャが好きだった)
このフジロックのステージでさらに注目を集め、その後2015年に満を持してCDデビュー。
ブラックミュージックを基調として、ソウル、ジャズ、ロック、HIPHOPなどを織り交ぜながら、suchmos独自のCOOLなサウンドを作っています。
Suchmos "Fallin'"
ジャズもソウルもロックも大好物のわたくし、そこに綺麗なメロディーを乗せられたら、もうたまりませんぜ!!
おーーーーーーシャンゼリゼ!!!
しかもボーカルのヨンスさんの声が、オリジナルラブの田島貴男さんにも通ずるセクシーな奥行きのある味わい深い声で、聴くほどに引き込まれていく。
この声で、このサウンド。
さぞかしベテランアーティストが集まって、黄金バンドができあがったのかと思いきや・・・・・
suchmosはなんと平均年齢20代前半!!!
「マジかーーーーーーー!!!」って今度は大声で叫んでしまいました。
え?
マジ?
20代の若さでこんな色気ムンムンな雰囲気かもしだせるの??
そりゃインド人も、ついでに、何人かわからんこのオッサンもビックリでっせーーーーーーー!!!
(このオッサン、めちゃファンキーにJ.Bとか歌いそう)
でもそれもそのはず。そのサウンドを若くして出せるのにも、納得のバックグラウンドを持ってます。
先ほども話したボーカルのヨンスさんは、
1960年~70年ごろのマーヴィンゲイとかオーティスレデングなんかのソウルクラシックもしっかり通って、
そこから現代のソウルのエリカバドゥやディアンジェロにいって、
日本のロックのブランキージェットシティやミッシェルガンエレファントなんかも聴いて育ってきたんだそう。
もちろん現代のさまざまな音楽も聴きこんでいるそう。
そりゃ音に深みが出るはずですわぁ~。
個人的には、ベースの音の動きがすごく好き。
Suchmos ”GIRL feat. 呂布”
肩の力が抜けて、ナチュラルにかっこいいブラックミュージックを鳴らしてる。
日本人として、ブラックミュージックの「ホンモノ」に近いものを作っていく、ここが彼らが評価されているところでもあるそう。
ceroもそう。日本人としてブラックミュージックをどう解釈して、いかにホンモノに近いサウンドをいかに作っていくか。
そして、いかに日本人らしいブラックミュージックを奏でるか。
これをやってきて、評価を受けているのが、ceroやsuchmosだそうです。
僕は音楽評論家ではないので、詳しいことは語れませんが、
このことを「シティポップ」という言葉がわかりやすく伝えているのかな~とも思います。
そんなsuchmosは7月に入って4曲入りの新作「Mint Condition」をリリースしたばかり。
Suchmos "MINT"
いいねぇ~。
フェスで芝生の上で聴きたいわぁ~。
10月にはリリースツアーが行われるそう。
チケット入手困難は必至。
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いいアーティストの音楽を聴くと、本当に毎回想う。
音楽って素晴らしい。
ついでに人間って素晴らしい。
(いーいなー、いーいなー、にんっげんっていいなー)
(さいごの、むりにボケてる感があるなー、言わなきゃよかったなー)
原田将生